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フリー素材集 sozai
・・・・・。
たまに、お仕事のことを書きます。
文ばっかりです。長いです。シリアスです。





先日、1年半の介護生活の末、16才で旅立ったMIX犬のMちゃん。
介護生活に入るまでは、大きな病気もしたことがなく、病院に来るのはワクチンとフィラリア予防くらいでした。
ある日突然、眼振が出て(目が左右・上下に揺れること)足もとがおぼつかなくなったと思ったら、それからはほとんど寝たきりになってしまいました。前庭疾患、もしかしたら脳に腫瘍とかできているのかもしれない、ということでしたが、Mちゃんが高齢のため、麻酔をかけるような検査はかなり負担になるということで、飼い主さんは検査は希望しませんでした。たまに、てんかん発作が起きるので発作を抑えるお薬を飲んで、食べられないときには点滴といった感じで、お家で過ごしていました。
飼い主さんは私と同じ年くらいで、まだ小さい3人のお子さんのお母さんでもあります。お子さん達のこと、Mちゃんのこと、お仕事もされているのでかなり生活は大変だったはず。私は家も近いので、いろいろ相談も受けていました。
もう完治する見込みのないMちゃんを、家族の方は「もう楽にしてやったほうがいい」と言ったこともあるそうです。でも彼女は「これでもいい。こんなんでもいいから、Mと一緒にいたい。」と引き止めました。(幸い、Mちゃんには痛みなどはなく、食欲もほぼ安定してありました。)
介護生活がはじまって、1年が過ぎようという頃、Mちゃんは夜鳴きをするようになりました。精神安定剤を処方し、最初は効いていましたが、徐々に朝も昼間も夜も、1日じゅう鳴くようになりました。それでも彼女は仕事の合間にオムツを替え、水を飲ませ、体を洗い、手を抜くことはありませんでした。
ただ心配なことは、Mちゃんは外にいるということ。
もともと外飼いだったので、家の中に入れて世話をしようと思ったら、Mちゃんが嫌がったため、あえて外で過ごしていました。
それでも、去年の夏は上半身を起こせるようになり、たまに自分で移動も出来るようになりました。そして、冬も乗り越え、春を迎えましたが、再び今度は完全な寝たきりになってしまいました。
気温の急激な上昇。半そでで過ごすのが気持ちよくなってきた頃。
心配していたことが。。。
Mちゃんにハエが寄ってきていると。ハエを避けるために、シーツをかぶせたりマメに洗ったりして防いでいたのですが、ついに蛆に体を蝕まれてしまったのです。
蛆がわくということは、それだけ体がもう持たない状態でもあります。健康な体には蛆はわきません。それに、蛆の出す酵素でショック死することもあります。
相談にきて悩んだ結果、彼女が出した答えは、「安楽死」でした。
「安楽死」、、、賛否両論あります。絶対しないという先生もおられます。しかし、うちの病院は本当は出来ることならしたくないけど、「もう助かる見込みがなく、苦痛が続いてる状態」であるのみ、飼い主さんが希望すれば受けます。

全てが終って、Mちゃんの表情は安らかでした。
彼女も一緒に来てくださった彼女のお母さんも、「よかったね、M。やっと眠れたね。ずっと眠れなかったんだもんね。やっと楽になれたね。」と言葉をかけてあげてました。
不思議と、みんな涙はありませんでした。
病気と老いと、みんなで戦って戦って、みんなが納得のいく答えを選んだのだと思います。

安楽死は悪いとか、なにが正しいとか、簡単に言えるようなものではなかった。

もう、なんか胸がいっぱいで苦しくて、「みんながんばったね。Mちゃんも、みんなも…」と言うのが精一杯で、その時になってはじめて涙がこぼれた。
そしたら、彼女も彼女のお母さんもこらえていたものが溢れてしまって。
「そう言ってくれてうれしい。これでいいのかな、よかったのかなって、いつも思ってたけど、ずっと支えになってくれてありがとう。あなたに出会えてよかった。」と言ってくれました。

……もうダメ…号泣。。。

この仕事をはじめてまだ3年目だけど、一生忘れられないと思います。
人間の高齢化も進んでるけど、ペットの高齢化も進んでいます。
悲しいけれど、ペット達は確実に私たちよりも先に老い、旅立ってしまう。
でも、それは受け入れてあげなくてはいけない。
私達が受け止めてあげなくてはいけない。
それが、種類の違う生き物同士が一緒に暮らすということ。
Mちゃん家族を見ていて、いろいろ考えさせられました。

なんか、すごく長々と書いちゃってすいません。
自分の胸だけにしまっておけないくらい気持ちがいっぱいで。

最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
by munpun | 2006-06-02 10:46 | ┗ AHT日記
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