先週のこと。
ゆずはソファに寝ていて、私はソファの前に座ってて。
振り返れば、すぐに触れられる。
背後から聞こえてくる苦しい呼吸音を聞いていたら、いつしか私は泣いていました。
何も食べてくれなくて、薬飲ませていても苦しくて、夜も眠れなくて、一時は本当に覚悟しました。
ゆずのこと、抱きしめながら「死なないで!死んじゃいやだ!!」って泣いた。
そしたら、ゆず、ソファから降りて2~3歩後ろに離れて困った顔した。
私は子供みたいに、わんわん泣いた。
手離しで、突っ立ったまま泣いた。
ゆずはやっぱり困った顔してた。
なんだか「そんなの無理だよ。いつかはその時がくるんだもの。」って言う顔に見えた。
その顔が、なんだかすごくひょうひょうとしていて、ちっとも苦しくないように見えた。
「なんで泣いてるの?それが犬の一生なのに。」って言ってるみたいだった。
その顔見たら、なんかふっきれたよ。
だってさ、人間100歳まで寿命だとして、もし、300歳まで生きて!生きて!死なないで!って言われたら、いやいや無理無理~って思うじゃん。
でも、生きてる間は楽しく幸せに暮らしたいなって思うし。
理屈じゃわかってる。
仕事柄わかってる。
でも、本心は 「ずっと一緒にいたい」。
それが自分の心の核なのだ。
ゆずの顔を見て、ゆずは今「その時」ではないって気がした。
ならば、やれることがまだまだあるはず。
私は、自分の犬のために、この仕事を選んだのだ。
昔、何もしてやれなかったから。
でも、今は何もできなかった子供じゃない。
あの頃の自分じゃない。
やれることはまだまだある。