この2週間、いろいろなことがありすぎて、今日普通に車に乗って出勤して、仕事をしてっていうのがすごく不思議な感じだった。
空き地や道ばたによせられた瓦礫や、陥没を砂利でうめた道路、ブルーシートの屋根などを見ると、現実なんだよね。って思ったり。
震災以来、動物たちにも体調に変化が出てきている子達がいるようで、食欲不振、吐き気、下痢などの症状が見られることが多いみたいです。
ビクビクとして挙動不審という声も聞きます。
また地震の時に、脱走してしまい、(運良く!)指導センターに保護されていて戻ってきたら、いやにおとなしくなり吠えなくなったというワンちゃんも来院しました。
精神的なものは難しいですね・・・
飼い主さんが、そばにいてあげることが一番の薬かな。。。
でも、今までどおり病院を開け、ホッとした顔をしてくださると、これが今、自分のできることなのかなと思います。
被災者や被災地の力になりたい。
直接は無理でも・・と思っていたけど、すぐそばにみんながいました。
自分にできることからしていこうと思います。
2週間前の金曜日は、オペ中に地震に遭って。
先生が出入り口を開けるためにオペ室を飛び出していき、私はオペ台の犬を必死で押さえ、棚の上から落ちてくるシリンジなどの在庫の箱から、オペ器具を守るために手元へ引き寄せた。
天井に固定された無影灯はグラングランと左右へ揺さぶられ、落ちてくるんじゃないかと恐怖に駆られた。
オペ室から処置室の方へ目を向けると、薬瓶などが次々に床に落下していく。
飲みかけた缶コーヒーが落下して、床にひろがる。
飲んでおけばよかった、なんて頭の片隅で思ったりした。
揺れがおさまった頃、先生が戻ってきて、とにかくオペを終わらせようと。
とにかく、この子のオペを終わらせて麻酔から覚醒させないと。
それから夢中で終わらせて、一度家の様子見てきますということで、病院を出た。
信号が機能していない。
交差点がこわい。
なんか目眩?
そばにあるビジネスホテルの屋上の給水塔らしきものが、激しく揺れている。
地面が波打つようになって運転できなくなって、道路端に車を寄せて止めた。
信号機も看板も街路樹も、何もかもが激しく揺れている。
遠くでブロック塀が崩れていくのを見た。
後から知ったけど、これが茨城沖の地震だった。
この時、すでに携帯電話はつながらなくなっていて、パパと連絡がつかない。
メールも送れない。
なぜかこのブログだけつながった。
せめて・・・と思い、ブログに手短にメール内容を送った。
それが、
3月11日震災直後の記事になっている。
カーラジオをつけると、「津波が・・・津波が・・・!」と繰り返している。
立ちつくす人、座り込む人、つながらない携帯電話を何度も手にする人、軒並みに崩れ落ちたブロック塀、粉が落ちるように崩れていく瓦屋根、陥没して分断された道路、絶え間なくなるサイレン・・・
あの日、一度また病院へ戻り、夜になって真っ暗な家に帰ってきて、2人と5匹と水槽の住人達とリビングで過ごした。
停電で全ての音が消えて、地震の地鳴りだけが響いていた。