先月29日に、伯母の家のワンコ「ナナ」が13才で旅立ちました。
10才頃から慢性腎不全を患いながらも、今年の夏も元気にのりきったけど、食欲の低下、歩き方がおぼつかないということでかかりつけの病院へ。
レントゲンで腹部に4~5個も腫瘍が見つかったのです。
それが、24日でした。
内臓を押し上げるほど大きい腫瘍のせいで、ナナの食欲は日に日に落ちておきました。体中の筋肉もいつのまにか落ちて、太ももがペラペラになっているのも獣医さんに言われなければ気付かなかったそうです。
年だ年だ、と言いながらも、そんな風に老いがきていたとは・・・と伯母は言っていました。
子供がいない伯母夫婦にとっては、ナナは子供同然。
いつまでも子犬の時と変わらないナナなんです。
もう後ろ足で立ち上がって抱っこをせがむこともできなくなったナナは、イスに座る伯母の足もとにたたずみ、見上げて抱っこをせがんだらしいです。
そして、抱き上げて10分ほどで・・・旅立ちました。
抱き上げたときに、腫瘍が破裂する感覚があったそうです。
伯母は自分を責めてしまいました。
抱っこしなければ、もしかしたら今も生きていたのかもしれない。
在りし日のナナ。白内障で目の色も変わっています。
おばちゃん、違うよ。
ナナはもう長くないことを自分でもわかっていたから、最期はおばちゃんの胸の中にいたかったんだよ。
最期まで、おばちゃんと一緒にいられて幸せだったはずだよ。
おばちゃん達の「子供」に生まれてきて、幸せだったよ。
だから、自分を責めないで。
ナナは今、家庭菜園のはじっこに眠っています。
雨が降ると、伯父が「ナナが濡れる」ってビニールシートをかけに行くんです。
やっぱり、ナナは幸せ者だよ。
ナナ。
ナナ。いつも楽しかったよ。ありがとう。
ナナ。私たちと一緒に過ごしてくれてありがとう。