今日、何気なく本屋さんで目に止まった本。
ぱらぱらっと見てみると、字が大きめで 子供向け?かと思ったけど・・・
(13才以上対象みたいです)
「おうちでじっくり読みなさいな」と言われたような気がした(幻聴か^^;?)。
その本とは・・・・・・
世界ではじめて、動物の吸入麻酔の開発に取り組んだ獣医師のお話です。
まだ、「私は結核患者ではありません」という証明のレントゲン写真を持参しなければ渡米できなかった頃、日本人ではじめて獣医師として留学した澤辺先生。
苦悩しながらも、完成させていくまでの話がジンジンきました(T_T)
麻酔といっても、注射麻酔、吸入麻酔、局所麻酔など、医療で使われるものは様々。それでも、今は当たり前になった吸入麻酔。これがなかったら、まず今は手術はできないでしょう。
(吸入麻酔とは、揮発性の麻酔薬を気化させて、酸素と混ぜて使う麻酔のことです。)
表紙に書いてある「麻酔45分の壁」というのは、吸入麻酔が開発されるまでは静脈に入れる注射麻酔しかなかったので、その効き目が45分。
“麻酔が効いてくるまで” と “麻酔が切れはじめる” 時間も含むので、手術できる時間はせいぜい30分程度。
そのために、「手術さえできれば助けられる命」も諦めるしかなかったそうです。
(ちなみに、避妊手術で約30分(手術のみ)になります。)
私たちが普段、手術で使っている麻酔にこんな歴史があったんだ!
こんなに助かる命が増えたんだ!って思いました。
もうすぐ、動物看護師になってから3年が終わろうとしています。
3という数字は節目というけれど、夢中でやってきて なんとか3年を越すことができそうです。
つらいこともいっぱいあるし、これからもたくさん待ってると思う。
でも、病院を頼ってきてくれる子達がいるのだから、私も待っていようと思います。笑顔でね(^▽^)
まだまだまだまだ、半人前にさえなれてないかもしれないけど、「初心」に帰れました。
同業の方はもちろん、同業でない方にもぜひ読んでいただきたい本です。